Code forコミュニティにおけるDKANの活用

  • Posted on: 21 December 2015
  • By: ikoma_admin
地域課題をITで解決したり、地域の魅力をITで発信したり、ITを活用して地域に根ざした活動を行うコミュニティが、Code forコミュニティである。これらの活動は、CivicTech(シビックテック)と呼ばれ、全国的な広まりをみせている。
 
CivicTechの活動において、自治体のデータの活用を進めている。自治体のデータをはじめ、誰もが自由に使えるライセンスで公開されたデータは、オープンデータと呼ばれる。
 
オープンデータをまとめて公開したり、可視化したり、API化して活用を進めるために、データポータルサイト(あるいは、データカタログサイト)が用いられる。
 
CODE for IKOMAでも、可視化を進め、APIによる活用を進めるために、データポータルサイトの構築を検討した。
 
世界で最初に主流となったカタログサイトは、ヨーロッパ発のCKANと呼ばれるサイトだ。python製のオープンソースで公開されている。しかしながら、これはCMSではないため、データ以外のコンテンツの追加や、メニューの追加などが難しく、apach solrなどを活用した高度な検索への対応も難しいという問題があった。
 
そこで登場したのがDKANである。DKANは、ホワイトハウスやオーストラリア政府でも利用されているCMS、Drupalをベースに作られたデータポータルサイト。CMSをベースに作られているため、コンテンツの拡張性は全く問題がない。また、solrなどの拡張性にも優れているため、今後を見通した上でも最適だと考えた。
 
Drupal データポータルディストリビューション DKAN
 
こういった経緯があり、CODE for IKOMAのDKANを構築した。デザインの自由度も高く、ノンカスタマイズでも色合いなどを簡単に変えることができた。これがCKANだと難しく、デフォルトのデザインからほとんど変えられているものがないのが現状である。
 
CODE for IKOMA DKAN
 
Drupalの持つcolorizerで簡単に調整
 
 
データポータルサイト構築時、生駒市のデータがほぼ公開されておらず、使い勝手も悪かった。そんな経緯もあり、CODE for IKOMAでデータを整形し、データポータルに登録した。データポータルに登録すると何が良いかというと、地図やグラフなどでデータの可視化ができるということと、APIとしてデータを取得できるということである。DKANのAPIには二種類ある。CKANと同形式のAPIと、DKAN独自のAPIである。
 
生駒市の保育園データのMAPプレビュー
 
CKANとも互換性のあるAPIを持っていることから、CKANとも連携が可能であり、他地域のデータポータルと連携することも可能である。ただし、DKANのAPIの方が、デベロッパー的には使い勝手が良い。DKANのAPIでは、取得する項目のデータ型まで取得することができる。
 
DKAN APIの取得結果イメージ
 
データポータルを構築したことをきっかけに、CODE for IKOMAから、日本最大級の開発コンテストであるMashupAwards11へAPIを提供することができた。API提供団体として賞を設け、CODE for IKOMA賞として表彰した。CODE for IKOMA賞は、MashupAwards11 Hackathon with Students in NAISTで生まれた作品、「おもカジ by ものぐさ6」である。この作品は、ものぐさな主婦をpepperくんが熱烈サポート。ゴミの出し忘れにも対応し、ゴミの日に関するデータは、DKANにあったデータがAPIで使われている。
 
おもカジ - デモ動画 ※ゴミ出しも同様のイメージ
 
DKANに配置したゴミのデータは、元々CODE for IKOMAが5374.jpのために作ったデータであるため、データの二次利用を促進したことになる。MashupAwardsの際は、参加者限定で公開されるコンテンツがあったため、MashupAwards用のグループを作り、参加者用のアカウントを配布し、ログインして見てもらうことで限定公開とすることができた。こうした、柔軟な権限設定が可能なのもDrupalらしさであると言える。
 
最新のバージョン1.10では、CartoDBやEsri Arc GISのプレビューにも対応し、どんどん使い勝手が向上していくDKAN。ヨーロッパやアメリカでのシェアも拡大していて、今後の広がりが楽しみである。
 
DKANにおけるcartoDBプレビュー
 
by Takuya Sato